Past Life(前世または過去世)Therapy(療法)とその名のとおり前世療法(過去世療法)
のことです。
1958年にアメリカで催眠を医療に使用することが正式に認められるようになりましたが、前世・過去世療法はその催眠療法の一種です。
退行催眠により患者の記憶を本人の出産以前まで誘導(過去世退行)し、心的外傷(トラウマ)等を取り除くものです。
アメリカの精神科医ブライアン・L・ワイス博士が催眠療法中に偶然発見したもので、1988年に出版して世界的なベストセラーとなった「Many Lives, Many Masters 」(日本語版は‘前世療法’)という本をきっかけに前世療法が広く知られるようになりました。
そして、催眠退行によって出産以前に遡った記憶(前世)を思い出すことにより、現在抱えている病気が治ったりと治療にも役立つともされ、多くのケースで施行され始めました。日本では飯田文彦さんの「生きがいの創造」という本でも前世療法のことが書かれています。
セラピストの誘導によってゆったりとリラックス状態になった中でセッションは進んでいきます。クライアントさん自身は意識もはっきりしていますし、セッションが終わった後も会話も内容もすべて自分で覚えています。
セッションを通してクライアントさん自身が自分の深い意識(潜在意識)に自分で触れることにより、現在の心の問題や状態が比喩や象徴的な表現を使ってまるで前世のことのように物語として現れてくるのがこの療法の特徴です。
過去世のイメージや物語は、クライアントさんの中から出てきたものなので、その人自身の内的世界をあらわしています。セッションを通してクライアントさん自身の深い意識(潜在意識)にクライアントさんご自身で触れることのより、先ほども述べたように比喩や象徴的な表現を使ってまるで前世のことのように物語としてあらわれてきます、ですから、これが必ず過去世が出てきたということではありません。
出てきた物語はクライアントさん自身にわかりやすいような形で出てきている象徴のよううなものなので、その前世にとらわれることなく、その物語から現在に関わる何層もの意味を見出していくことが、気づきも増してセラピー効果も増していきます。そういった意味では、セッションを何度か受けるほうが、効果はさらに高くなると言えます。
今抱えている問題につながる何層もの意味を見出すことで、クライアントさん自身も自分自身で心の奥底をに触れることで自然と今世の学びや問題の解決の糸口を見つけたり・・・。そうやって今世をよりよく生きられるように学びや気づきのヒントを増やしていく、また今必要なメッセージを受け取る,そこから自分自身を癒していく・・・前世療法とは、自分自身を自分で見つめなおしながら現在の心の問題に取り組むためのセラピーなのです。
このセラピーは現在の私に至るまでに大切な役割を果たしてくれ、気づきと癒しを多くもたらしてくれました。不思議な話ですが、今世のなかでいろいろ考えてもどうしても腑に落ちなかった部分が、この療法などの力を借りることで深い部分までどんどん遡り次第に私の心や周囲に雪解けがはじまりました。そしてこうやってセラピストとして仕事をやっていくご縁もつなげてくれました。
「ロンドン春の子Miwakoの初めてブログ」に数年間書いてきた私のこのセラピーの体験談や、クライアントさんのセッション体験談、また書かれていない新たな事例(クライアントさんの許可をもらっています。)などをこちらに整理しながら載せていきたいと思います。