高速感情解放稲垣メソード(エモーションフリー)の認定セラピスト&講師のMiwakoです。
まだ小学生に上がる前の小さなお子さんを持つお母様。そのお子さんとの関係がアップアップでいつもイライラ状態。
「私が小さいころはできたことが、なぜ息子にはできないの!」
子供時代のお母様自身と自分のお子様をつい比較しては気持ちが乱れていたといいます。
早速、簡単にお母様自身の子供時代のことを聞いてみると・・・きょうだいと自分自身を比較している過去の思い出が真っ先に出てきました。
クライアントさんは兄弟姉妹の一番上で、しっかり者。下のきょうだいの面倒で母親が忙しくなると、クライアントさんだけおばの家に連れていかれ、母親から離れて寂しかったといいます。わたしよりも年下のきょうだいの面倒ばかりみて、寂しい!それでも、一番上なので我慢していたといいます。
実はクライアントさんが小さいころに自立してなんでもできたことの裏側には、クライアントさんの度重なる「我慢」があって、その上に成り立ていたとしたら・・・、
「お母さんに甘えたかった、お母さんから離れて寂しかった、・・・」本来、子供であれば素直に出てくる感情を抑えて我慢する・・・
この息子さんへのイライラは、実はクライアントさん自身の投影で、鏡で見せてくれていたのかもしれません。
「子供の頃の私のように息子も我慢しなさい、自分でなんでもできなさい、しっかりしなさい・・・」と・・・。
そこで「寂しくても我慢していた」気持ちを稲垣メソード感情解放セラピー(エモーションフリー)を使って解放することにしました。
セッションが始まると、心の底にたまっていた気持ちを吐き出すように、まず体に反応が起こり咳がひどくなりました。そして、しばらくするとクライアントさんは涙ぐんで、その後徐々に胸のつっかえ感が取れたといいます。そして最後は、光が「さっ」っと入ってきた感覚がありましたとセッション後教えてくれました。
そしてすぐに、一緒に連れてきていた息子さんをすぐその場でギュッと抱きしめていました。
「なんだか不思議ですが、急に息子が恋しくなって、かわいく感じてきました。」と目の前でしばらくお子さんを抱いている姿を見ながら、そのお子さんもお母さんにギュッとされてとてもうれしそうに見えました。
人はよく鏡になってくれます。自分の姿を映し出してくれる鏡です。自分であれば自分の見たくないところは見ないで済みますが、身近な家族から周囲の人まで、人間関係を通してそんな見たくない部分を見せてくれ、本当の自分の姿、気持ちを気づかせてくれます。
そんな時、嫌だなとか、カチッとくることもあるかもしれませんが、そうやってその部分にこだわってしまうというのは、まだ自分自身の心の中でザワザワしている感情があるからです。つい相手を批判してしまいがちですが、長い目で見ていけば、そういう鏡を見せてくれることはありがたいことだともいえます。