Miwakoのセラピールームはロンドンを拠点とし、前世過去世療法、高速感情解放稲垣メソード(エモーションフリー)、直傳霊気などのセッション&講座をやっています。また、お仕事疲れのお父様、お子さまの勉強や心のサポート、子育て・人間関係、感情や環境に振り回され苦しんだり悩む女性やお母様方の心身を楽にし気づきをもって前に一歩進めるお手伝いもしています。
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今世の謎解きは夫婦問題から 1~24の続きです。
癌がわかったころ、「がん離婚」というものがあるという記事を目にしました。
「妻が癌になったら」という連載で、桃山透さんという方の記事でした。
その記事を呼んだ頃、友人にその話をしたら、その方の周りでそのころ一人癌がわかり旦那さんが全然理解を示さなかったからすぐに離婚したのよ、という話を聞いて実際に身近にもある出来事にも驚きでした。
「がん離婚」という言葉も初めて聞いたのですが、でもこの記事を読んで自分や家族に置き換えてすごくわかることもありました。
その記事の1ページ目を以下に載せます。
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「妻ががんになったことが原因で、離婚したがる夫はめずらしくない」
このようなことを聞くと、「まさか」と思う人は多いでしょう。私も初めて聞いたときはそう思いました。「死ぬかもしれない」という恐怖に怯えている妻に、そんな追い打ちをかけることができる夫がいるなんて……、と信じられませんでした。
ところが、決してめずらしいことではないみたいなのです。2年ほど前に「がんと離婚」をテーマに、フジテレビの朝の情報番組『とくダネ!』でも特集が組まれたくらいです。
ただ、妻ががんになると、かつて感じたことのない、ずっしりとまとわりつくような重みで心身が疲弊し、気持ちに余裕がなくなってしまうのは事実です。また、日本では夫婦の3組に1組が離婚していることを考えると、妻のがんが引き金となって離婚に至るケースは、そうめずらしいことではないのかもしれません。離婚に至らなくとも、不仲になってしまう夫婦は、結構いるように思えてきます。
夫からすれば責任感から、ずっと妻を支えることができるのか、仕事に支障を来さないか、生活費はもちろん治療費や貯金はどうなるのか、自分が病気になったらどうなるのか、子供をちゃんと育てることができるのか、親の介護問題が起ったらどうなるのかなど、将来のことを考えると、必要以上に不安が頭をよぎるようになります。妻ががんになったことで、追い詰められる度合いが強くなるのです。
家族の絆が強まることも多いのですが、それでも心身ともに疲れることも増えていきます。この疲れは慢性化することもしばしばで、いくら妻のことを思っていても、それが言動に移せないことがあります。責任感が空回りすることも少なくありません。
妻のほうも、死を意識せずにはいられない日々を送っているため、夫の言動に敏感になります。そのため、病気のことを理解してくれていない、責められている、他人事のように思われている、と強く感じることがあるでしょう。なかには「もう離婚したい」と思っていても、経済力の問題で踏み切れない人も意外といるかもしれません。
・・・・(まだ記事は続いていきます)
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記事を読みながら、我が家を振り返ると我が家で起こっている出来事と重なるところがみえました。
私の癌がわかるころやわかった時の態度や表情や言葉、告知があってあとすこしで冬休みになるので、そのとき息子にも私のことを伝えようと夫婦で話していたのですが、パパさんの方が私の病気のことを一人で受け止められなくなった状態が見え始め急きょ息子に話すことにしたこと、私が考えていた以上にパパさんにとってもどれだけ私の病気が予想外でかなり衝撃だったかわかりました。
まだパパさん自身が自分のことで精いっぱいだった状態だったところもあるので、急に私のことも含めていろんなことを一度に受け止めるだけのまだ余裕がなかったんだと思います。
息子に私の告知や手術のことを伝えたあとは息子と二人でこれをシェアできて笑顔でほっとしたパパさんの様子をみても、一人抱えて大変だったんだなと感じたこともありました。
徐々に気持ちに余裕ができてくると、時にはパパさんからも冬休みに入れば一緒に料理をつくることができるから一緒にやろうと温かい言葉もかけてくれることもありました。
記事の中で、夫は将来のことを必要以上に不安が頭をよぎって追いつめられる度合いが強くなるとも書いていましたが、そういった意味ではパパさんも時期的に他の方以上に追い詰められ感が強かったと思います。
そうなると、具合が悪くて横になる私を嫌な顔で見たり、告知前や手術前夜にかけられた言葉・・・など、嫌でしたが(笑)、わかります。
ただ、そのころは私もそういうパパさんを心から受け止めるだけの余裕はありませんでした。
記事にあった「妻のほうも、死を意識せずにはいられない日々を送っているため、夫の言動に敏感になります。そのため、病気のことを理解してくれていない、責められている、他人事のように思われている、と強く感じることがあるでしょう」
私もまさしくそのころはそこに書かれている通りだったと思います。
ですから一番身近なパパさんからこんな時に?と思うような言葉を言われるたびに、態度があるたびに、相手の姿がみえたような気持ちで落ち込みあきらめ、ときには、私の思い込みかな?と気持ちが楽になり、そういった中で、この人とこれから一緒に術後もやっていけるのだろうか?と言う気持ちもよぎることがありました。
ただ、あのころはもう気力体力的に自分でももう限界だと思って、休職するにあたって仕事だけは次の方や子供たちのためにもきちんと引き継がないと、その気持ちだけで、あとはそれが終わればゆっくりさせてもらいたい状態でした。
今考えると、私の場合ですが、変にまだ体力気力があって、即離婚、としなくてよかったと思っています。
この2年間2回手術や入院、ストーマ生活などをとおして、私も一時不安症などでGPやカウンセラーさんのお世話にもなっていろんな方と会って話をする中で、「生きること」「自分を大切にすること」について今まで以上に考えさせられました。
パパさん問題や私の病気を通しながらこうやって夫婦の問題で悩んだり、苦しんだりしたこともたくさんありましたが、そこを抜け始めたら学んで成長させられたこともたくさんあって、そのおかげで相手のことももっとわかってきて、そして自分のこともわかってきて、まさに記事にも書かれたいた家族の絆、夫婦の関係も距離が近くなれました。
そして、お互い人間ですので完璧ではないですし、どこで歩み寄るか、前向きな妥協点というか、互いに上手く折り合いをつけ受け入れながら生活できるくらいの心の余裕もこれからは必要だなと感じました。
次は術後の変化や新たに気づいたことの話です。