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負の世代間連鎖2 継母(曾祖母)から祖母へ


Miwakoのセラピールームはロンドンを拠点とし、前世過去世療法、高速感情解放稲垣メソード(エモーションフリー)、直傳霊気などのセッション&講座をやっています。また、お仕事疲れのお父様、お子さまの勉強や心のサポート、子育て・人間関係、感情や環境に振り回され苦しんだり悩む女性やお母様方の心身を楽にし気づきをもって前に一歩進めるお手伝いもしています。

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祖母が生前、曾祖父母の写真を見せてくれたことがありました。曾祖母はふっくらとした体形で着物を着て髪を結いあげ曾祖父と写っていました。とてもきりっとした人のように見えました。

そんな曾祖母と祖母との関係を祖母から聞いて記憶に残っている一場面があります。

パズルは後になって組み合わされていくのですが、私がまだ独身で日本にいて仕事をしていたころ母方の祖母が好きで仕事のお休みになると何度か会いに行っていました。

祖母が毎回私に話す内容がありました。

戦時中、親の離婚の関係で幼い時に生みの母と別れた祖母は父親に連れられて仕事で外地へ行きます。祖母は一人っ子で、そこで小学校から女学校まで、祖父と出会い結婚、出産とするのですが、祖母が小学生の頃に父親が再婚をして継母がやってきました。継母になった人はしつけにはかなり厳しかったといいます。

ただ祖母にとっては、そのしつけという名のかなり厳しく理不尽に思えた態度のように感じたらしく、しつけというよりは召使の様だったと生前ちょっと激しい口調で言ってたことがあり、祖母に対して態度も表情も冷たいし、関係がつらかったようです。

そんな体験を聞いたときに継母のそばに父親がいた話も聞いたことがありますが、祖母からは父親が娘である祖母をかばうとか、継母に苦言するとかいう話を一つも聞いたことがありませんでした。もちろん、祖母が自分の父親を悪く言うこともなく、そんな時は継母への嫌悪の感情が強かったです。

そのころ、ふと「なぜ、曾祖父は祖母を守らなかったんだろう?側にいるのに?」と一瞬思ったこともあったのですがそんな疑問も祖母に聞くこともなくそのままにしてました。

今になってこのような祖母との会話の中での出来事で気づくこと、見えることがたくさんあります。

子供に対する母親(父親)からの暴言、暴力、いじめ等を止めないで見ている父親(母親)。傍観する方の親のことです。そのような傍観するがわの親も直接は手や口を出していなくても、結果的には協力者になっています。

曾祖母と曾祖父の夫婦関係がどのようなものであったかはわかりませんが、祖母がおばあちゃんになってまでも癒えることのない心の傷を継母との体験で持っていた事実から、継母だけの問題ではなく、そのそばに何もせずに側にいた父親(曾祖父)にもやはり責任はあり、間接的に協力していたのと同じになります。

ただ、子供はどうしてもそのような視点では傍観者側である親を見たりはあまりしません。特に父親は祖母にとっては唯一の肉親です。そんな父親がおかしいと思うと両親どちらからも見捨てられているという状況を自覚することになります。かばっても守ってもくれない、黙っていた親までも、直接に虐待やいじめをやっていた親と同じだという考えを持つことは、子供にとっては耐え難いショックなことでもあるからです。

片方の親から虐待、いじめなどされている子供は、傍観者の立場であるもう片方の親を「どうして助けてくれないの?何もしてくれないの?」と疑問に思うことはあっても、自分と同じ被害者のように感じていることが多いです。直接に関わってくる親だけを憎んで、何もしてくれなかった助けてくれなかった親の方を逆に子供がかばったり、そんな親も自分と同じ被害者とそんな親の態度を正当化することで、子供自身が父親と母親の両方から自分は見捨てられている、どちらの親も守ってくれないと思わなくて済む、子供のこれも生き残りをかけた心の動きと言えます。

祖母は幼少期に知り合いも親戚もいないしかも日本から遠い土地に一緒に連れられてきて兄弟姉妹もいないし、父親もそんな感じで寡黙といういい方が当てはまるかわかりませんが何も言わず、祖母は継母とも関係が悪かったことを考えると、頼れるところもなく自分の気持ちの逃げ場もやり場もなかったのではないかと感じます。そんな気持ちを自分で生き易くするために無意識にかもしれませんが、何らかの感情を捻じ曲げ思い込みを作りながら楽になる方法をとっていたのだと考えられます。

曾祖父母の生きた時代は自己の精神の強さを求め、親や目上の人を敬うという意識は今以上に教育されて強かったと思います。祖父母の時代も同じです。これも良い面もあり悪いことばかりではないのですが、こればかりに固執してしまうと、親の言動がおかしい?と子供が感じた素直な気持ちを、親を批判するようなことを思ってはいけない、と打ち消し自分の中で押し込めてしまいます。

父親に対しても祖母はそんな押し込めてしまった感情が無意識にあったのではないかとも考えられます。

子供なら親に甘えたいときもあるし、時にはわがままも言いたいし、愛されたいし、話も聞いてもらいたいし、泣きたいとき悲しい時に親の胸の中に顔をうずめたいときもあるだろうし、無邪気に子供らしく振る舞いたかったかもしれないけれど、時代は戦中、世の中は何事にも目上の人や親への忠誠と精神的な厳しさと忍耐、我慢などを美徳とするようなところもあり、家庭の中の子供へのしつけなどの中にもその時代の風潮は反映されてくるので、継母も華族出身だったと聞いていたので、育つ環境で同じように厳しいしつけを経験してきて継母もそのままそれを求めたところもあったかもしれません。

この継母として嫁いできた女性は、当時で言えばやや婚期が遅れた方らしく、ほかの姉妹はすでに結婚していたというので、家柄、かなり当時の世の中では結婚するまで人の目、世間の目も気にしながら肩身が狭い思いもしたのではないかと考えられます。昔なので結婚する時期が遅れると人によってはかなり女性としての自分自身に対する自信も低下したり、劣等感も持ったりしたかもしれません。

しかも、嫁いだと思ったら継母として、時代柄もしかすると後妻といいながら継母の意とは別に周囲からはお妾さんのように見られていたかもしれません。自分のプライドもあっただろうし、そして自分の子供を産むことなく世間体もきにしながら比較されながら前妻さんのお子さんを育てるプレッシャーやどうやって子育てをすればいいのか不安、その子とどう向き合えばいいのか悩んだところもあったかもしれません。

もしそんな感情で一人で行き詰ってしまっていたら、そんな感情の矛先はどうしても弱い立場の子供へ向かってしまいます。

祖母から見ると、継母がやってきたときは小学生あたり自我も芽生え、生みの母親のことも覚えていて祖母は終戦後日本に戻ってすぐに生みの母親に会いに行ったと聞いているので、祖母の中でも常に生みの母親との比較、もしかすると急に新しいお母さんと言われても受け入れられなかった部分や、どうやって接していいのか戸惑いも同じようにあったかもしれません。

外向けには派手で社交的な継母の姿と家での二面性もあったようで、子供はそういう面は鋭く感じとります。自分への言動と外での違う姿を見ることでそれが継母に対しての信頼を損なうことにもつながり、それが積み重なると大人、人への信頼感の揺らぎにもつながります。

抱きしめられたり触られた体験も記憶がなく祖母から聞いた継母からの接し方を聞くと、継母も自分の感情・愛情を身近な人に素直に表現することができずに継母は継母で育ってきた環境で自分の思いを表現することを押しとどめてきたものがあったのかなとも思います。そして怖かったり、不安だったり、人との接しかたや子育てもわからなかったのかな、自信がなく劣等感が強いとつい素直になれないところも人間あらわれたりするので周りから見ると冷たい印象におもわれたりしたのもそんな継母の内面もあったのかなとか、継母と前妻の娘と女性同士のなにか感情の絡みもあるのかな・・・なんて想像してしまいます。

しかし子供にはそんな事情を理解できるはずもないです。祖母は継母から褒められる、愛情をかけられる、温かく包まれ抱きしめられるなどの体験や思い出がなく理不尽に思える厳しいしつけと冷たい態度を長い間体験して、そこから継母に対する否定的な思い込みが強く積み重なって年をとり身体のなかに残ってきたんだと思います。

体罰も大きな傷を残しますが、言葉や態度から受けた傷も本人にとっては身体に受けた傷と同じくらいダメージを与えます。

愛情を感じることができず、人を信じることもできずに育つと、

「自己嫌悪」

「自分はダメな人間」

「自分は幸せになれない」

とか

「人間関係がいつもうまくいかなかったり」

「自分に自信が持てない、自分も信頼できない」

「不安や恐怖、心配も強い」

「行動できない」

「理由がわからずなんだかイライラする」

・・・

と、大人になってもなかなか消えることのない深い意識が残ります。

そう考えると、祖母も内面生きづらさを抱えていたのではと思います。

曾祖父母から祖母へと子育てを通して振り返っただけでもいくつも負の連鎖につながるものがあり、そんな祖母が結婚し、出産子育てにもやはり影響を与えている面が多いなと私と母の関係、母の様子を見ていて痛感します。

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