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miwako

15 あんたたちがいるから好きなことができない


Miwakoのセラピールームはロンドンを拠点とし、子育ての応援、お子さまから年配の方まで様々な年代のかたのお悩みを聞きながら、ホリスティックな考えや様々な視点、セッションを通して心身共に楽に生き易く自分らしく人生を歩んでいけるように、前に一歩進めるお手伝いをしています。前世過去世・催眠退行療法、高速感情解放、直傳霊気、そのほかのヒーリング、自分軸づくり、リラクゼーション等などのセッション&講座もやっています。

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いきなり話は始まりますが、

初めて母に妊娠の報告したとき、かえって来た最初の言葉は

「えっ、産むの?」・・・でした。

その言葉に「えっ?」と一瞬耳を疑ってしまいました。

続いて母は

「あなたは小さいころから身体が弱かったのに・・・」

「赤ちゃん産んで育てられるの?」

「ヘルニアもあるし大丈夫?」

お母さんは心配よ・・・という形で「本当に産むの?」と聞き返し、最後まで「おめでとう」の言葉もなかったです。

まぁ、今はいろいろわかることも多いですが「あなたを大学にやったのは彼氏を作るためでも結婚させるためでもない」とはっきり言われたこともありました。

私の結婚も母は望んでいなかったし、異性との付き合いにも母親は異常に敏感で気づくと私あてに来ていた手紙の封が開けられ母から読まれた手紙がポンと部屋の棚に置かれているのを偶然見つけたり、離れていえば毎日のように電話攻撃(笑)、ときには両親で「お前は騙されている」と手紙と本を送ってきたり、面と向かえば相手に失礼なことを言うし・・・実際に嫌悪感を持ってしまうと親のなかでドラマが始まってしまい自分たちの思う方向に行動に移していくのでこんな環境では自分だけでなく相手も傷つけるし、実際にも傷つけたし結婚も私は難しいだろうとも思っていました。

ですからあきらめていたときに、そんな隙間をする~っとぬけて出会いがあってトントンと見えない流れなようなものがあって結婚したタイミングもあったので、やはり結婚のご縁がある時にはこんなものかな、とも感じました。

妊娠報告での母親の対応は今までの母親の見てきて想像はできましたが、やはり驚きました。

後で知りましたがこのころはまだ関係はよくない状態だったのでいつものように母親が娘(妹)に私のお腹の子の容姿のことまで想像して話までしていた・・・らしく、妹が生む子供がかわいいだろう・・・と。

出産後初めて病院に会いに来た時も、3人も生んで母親も生まれたばかりの赤ちゃんの顔は見ているはずなのに最初に赤ちゃんの容姿から感想が入りました(笑)

出産後も、生まれたばかりの息子をあやしながら母親からの電話で「最近寝不足で、」と、何気なく母に話したら、返ってきた言葉は

「ほ~ら、子供なんて生まなければよかったでしょう。」

口調はまるで私に同意を求めるかのように聞こえました。

「子供がいるとねぇ・・・」

・・・。

妊娠したという事実や、子育てで寝不足になって眠いという事実だけを話しても、そのあとに親から返ってきた言葉を聞いて気分が悪くなっていた私自身がいて、そのあとに「あーどうしてまた親にしゃべってしまったんだろう」と後悔し、・・・まだ日本にいたころの話ですが親の対応によって一喜一憂してしまう揺さぶられてしまう私がいました。

このころはまだセラピーなども知らず、親との境界線を引くこと、親と上手に距離感を保つことなどどうすればいいかなど全くわかりませんでした。

母親からの「ほ~ら、子供なんて生まなければよかったでしょう。」という言葉を聞いたとき、

妊娠・出産、育児を通して大変だったことはたくさんあります。それでも私はいまだかつて「子供を生まなければよかった」なんて思ったことは一度もありませんでした。もちろん今もです。

母の言葉を聞いたとき、母は3人も産み育てているのにきっと私たち3人の子供を育てるときそう思ってたのかなと考えると母に対する恐ろしさと悲しさもありました。

実際、母は子供たちに向かって言ってました。

「あんたたちがいるからお母さんは好きなことができない」

「子どもがいるから別れられない」

「仕方がないから産むしかなかった」

・・・

小さいころから母から出てくる言葉や態度は、私が考えも予想もしていなかったことがとても多く、戸惑うことも多かったです。これは母親に限らず両親ともにですが。

「あんたたちがいるからお母さんは好きなことができない」

私もずっと一緒だった息子が3歳になりイギリスの現地のナーサリーに通い始めたころ3時間ほど送り迎えに歩く時間を考えると2時間ちょっと程の時間でしたが、自分の時間を持てたときはありがたい気持ちと「ホッ」と一息自分の時間をもて安堵したのも覚えています。

そしてそこでも自分のことで気づいたことがありました。

気持ちの持ちかたで、この2時間ちょっとの時間が「あー時間がない」と思えたり、「時間があるな」と思えたり。面白いです。

自分のために時間を使うと同じ時間でも満足度が違ってくるんですね。

最初の頃は主婦として家事、掃除、洗濯、きちんと子供がナーサリーの間に一人で動けるときにやっておかなきゃみたいな義務感もあったのがちょっと自分の気持ちがなんだか違うなと感じて、それをまぁそこまでと気持ちを緩めて脇に置いて自分一人でゆっくりしたり、ウィンドショッピングを楽しんだり、ママ友とお茶したり・・・そうやって自分の好きなことをやったら気持ちが楽な自分がいました。

お迎え後の動きも、そうやって自分の時間を少しでもとったほうが子供とも楽しく、仕事も気持ちよく効率的に動けていたのを感じました。

家事や仕事、出産、育児とどうしても独身時代のような自分の時間もぐんと減ってきます。小さいころはなかなか目も話せないところもあるので、ほとんど時間がないのも事実です。

それでも子育てをしながら母親がその時間がないことを子供に向かって「あなたがいるから」と責任転嫁するように言うのは当時の母親の環境から心中を察しますが、それでもやはり子供へ向かって言う言葉ではないと今でも思います。

どんな親も時には子供へきつい言葉や激しい言葉を投げつけることがあるかもしれませんが、日頃から常態的にイライラしヒステリックに感情的に上のような言葉を口にするのは、やはり虐待の一つでもあります。それに子供も巻き込むような激しい夫婦喧嘩を常日頃から子供の前で見せているのですから、今の時代であれば大問題です。

子供の心の中にモヤモヤ感をや罪悪感などを残してしまい、その後の子供の人生にも気づかないうちに呪縛を残し悪影響を及ぼしてしまい子供自身が苦しむケースもあります。

あるクライアントの方は、子供の頃から「あなたがいるから好きなことができない」と母親から言われ続けた結果、

「結婚して子供を持ったらそんなことになるんだ」

「やりたいことがあるなら子供を持たない方がいいんだ」

「そんな母親のような生き方は嫌だ」

「好きなことをして生きていくには、男性に振り回されずに子供も持たなければいいんだ」

「自分の子供にはそんなこと言いたくない・・・」

・・・

とずっと思っていたといいます。

そしていつしか「母親みたいな人生は嫌、母親のようになりたくない」ということをモチベーションに生きて気づいたら母親の言動からの呪縛をずっと背負ってだんだん人生を生きづらくしてしまっていたと。

幼少期から何度も親の言葉を聞くうちに

「自分がいたから母親に苦労させてしまった」

「自分のために親に自由がなくなった」

「自分が生まれたから親に不憫な思いをさせてしまった」

「子供の私が不十分だった、力不足だった・・」

など感じて自分の人生を犠牲にしてまでも自分が苦しいと思いながらも親への罪悪感から親のためにとやっているのであれば親からの呪縛を解いて自分の人生を取り戻して生きてほしいと思います。

「あんたたちがいるからお母さんは好きなことができない」

このように言ってしまう母親は一般的に子供時代にひどく辛い扱いをうけたり自分の意見や考えを受け入れられて育っていない場合が多いです。

母の場合も、母の母、私から見れば母方の祖母が幼少期に継母から育てられ辛い思いをしているそんなところからの影響もあるのでは、また継母も大変だったのでは・・・と想像の範囲もありますがそう思えるようなこともあり、そんな世代間の負の連鎖に関して書いているブログはこちらです。

幼少期から個を認めてもらえず親や世の中のニーズだけで厳しくしつけられていくと、自分自身のことを自分で見極める体験も少なくなり自分がわかりにくくなります。せっかく特技もあるのに自分自身のことに自信もなくコンプレックスが増えるような環境で育つと自信もなく価値や能力が自分にはないように感じます。すると、結婚してから親となると自信がない分相手に認めてもらおうと自分が最も扱いやすくて力を行使しやすい自分の子供に対して親である自分を敬うように求めてきます。

親が子供を異常に強くコントロールするのも、親自身がコンプレックスを持っていて自分の価値をとても低めていたり、自分の価値がわからないと、とにかく自分の言うとおりに相手が動いてくれれば自分のことを認めてくれると思ってしまうのです。

でも、ほんとうは違うのに・・・。

幼少期からのありのままの自分を見てとアピールしていても親から認められず受け止められずに育ち、その心の穴をずっと周囲から埋めてもらおうと幼いころのパターンを繰り替えしてしまうのです。

ですからそこから起こる親の異常なコントロールがおかしいと子供が抵抗すればするほど、今度は逆に親から見れば「自分の言うことを聞いてくれない」「自分のことを尊敬していない」「自分のことを馬鹿にしている」・・・と更にコントロールを強めていき悪循環になってしまっているのです。

子供を責め辛い態度で当たるのも、親が幼いころからのコンプレックスを通して我が子の姿を見てしまうことで、時には我が子への嫉妬となって厳しく接してしまう・・・ということもあります。

でも、これも親の勘違いや思い込みだったりすることも多く・・・。

親が色眼鏡で見てしまうと、思い込んでしまうと子供の本来の姿が見えないことも出てきます。

子供時代のひどい扱いや意見や考えを受け入れられない環境が親の心の問題に影響しているので、「子供がいるからお母さんは好きなことができない」と言っても、時間ができても、子育てが終わってもでは好きなことをやっているかというと案外そうではないことも多く、逆に子供が離れていくことを「置いていかないで」と形を変えてかかわってくることもあり、やはり親自身の問題が大きいです。

親自身の問題ですが、母親もまた祖母も、そうやってきっと世代間の連鎖で知らずに気づかずにパターンを繰り返していたところもあると思うので、その家族として生まれた私で、この連鎖をこれ以上子供や孫へ引き継がせることがないようにしていきたいと思っています。

それに嫌な体験ではありましたが反面そういった母親のもとに生まれてきた意味も人生の仕組みを考えるとあったとも思います。

そうやって言えるように思えるようになったのも、自分でも心が癒され腑に落ちなかったことが見えてきてそれそ実感できるようになったからなのですが・・・。

自分の癒しを始めたら気づきや発見が増えてきて不思議なことに自分が癒されると同時に自分の中で問題だった出来事を新たな視点も含めて見られるようになり、それが母親に対して揺さぶられていた感情が徐々に減ってくることにつながりました。そして怒りもです。

そんなころから母親とのことでやり始めたことがあります。

他のブログでも書きましたが、癒され始めたころに、自分も癒すのと同時に母親だけでなく両親、きょうだい、すべてに温かい光のイメージを投げ始めました。

もちろん、自分のセッションで母と私の過去世で問題が起きた時点でも癒しの光をあてました。

それに距離がある時は靈氣の遠隔、直接会ったときには靈氣の施術・・・。こういった靈氣は身体がリラックスして気持ちよくなるので母の心を緩やかにしていくのにもとてもよかったです。

そのほかにやっていることといえば、

「母をほめること」と「母のやっていることに興味を示すこと」でした。

これについては次のブログで書きたいと思います。

近くの公園に言ったらすっかり秋の景色が増えていました。

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