Miwakoのセラピールームはロンドンを拠点とし、子育ての応援、お子さまから年配の方まで様々な年代のかたのお悩みを聞きながら、ホリスティックな考えや様々な視点、セッションを通して心身共に楽に生き易く自分らしく人生を歩んでいけるように、前に一歩進めるお手伝いをしています。前世過去世・催眠退行療法、高速感情解放、直傳霊気、そのほかのヒーリング、自分軸づくり、リラクゼーション等などのセッション&講座もやっています。
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前の話(15あんたたちがいるから好きなことできない)からの続きですが、
母娘問題で関係がうまく組めず苦労もしましたが、その問題の背後に隠されているものに気づいてくると次第に私自身の中に変化が出てきました。
私自身が癒されていった分、母親の心の奥の癒されていない部分にも気づいて意識を向けるようになりました。
そして母親が両親から子供の頃からやってもらえなかった分、娘の私が「母親をほめよう」と「母親のやっていることに興味を示そう」と少しずつ私自身のモードを変えていきました。
これは私の母の場合はとても効果的でしたし母娘の関係、私自身にとってもとてもいいことでもありました。
口先だけでなく心から本当に「褒め」「興味を持つ」ことが大切なのですが、これは自分自身の癒しがだいぶ進むと実行しやすいですが、まだちらほら感情が揺れる時には難しいのでそれを実行に移すまでにはしばらく私も時間がかかりました。
でも、癒されてくると自然とそのような気持ちになってくるのでそれまで焦らずに自分の気持ちの変化を待ってもいいと思います。
母の育った時代は現在のように褒めて教育ということも言われなかった時代だし、私も若いころ教員時代に褒めて子育てをする話をしていても「子供のころ褒められて育ったことなどないから自分の子供をほめてと言われても・・・褒めることが苦手で・・・、どうやって・・・なんだか褒めるのが小恥ずかしい・・・」という言葉もよく聞いていて、参観でお子さんの頑張りを褒めてくださいという先から、「今日の発表の姿はとても残念だ、声が小さい、もっと堂々と・・・」とやはりどうしても子供をほめることも慣れていないと容易ではないのかなとも感じていました。
でも、私たち大人でもそうですが、褒められたらうれしいですよね。ですからお子さんのいいところを見つけてどんどん褒めて、また親の事でもどんどん褒めてもいいと思います。そのうちに慣れてきます。
母親が
「どうして母親の私が言ったことはちゃんとできないの?」
「どうしてちゃんと聞いてくれないの?」
「どうしてこんなに頑張っているのに批判されないといけないの?」
といってるのは、
じつは母親の心の中でそのまま取り残された小さな女の子が
おとうさん、おかあさん、
「わたしのこと見てと一生懸命言ってるじゃない!」
「一生懸命ここで頑張っているじゃない!」
「それなのにどうして見てくれないの!」
「どうして褒めてくれないの!」
「わたしがんばっているのに、だれも応援してくれないじゃない!」
と訴えているんだとわかりました。
そして、母の得意な音楽でも
「こんなに私が得意なことやっているのに、だれもほめてくれないじゃない!」と。
私は小さいころの母親の音楽の厳しい教え方や音がずれ始めたと笑われるようになってから、ピアノもオルガンも大嫌いで家族がやっている音楽に興味もあまり示しませんでした。20代になっても母親がどこどこで歌の指導をした、合唱コンクールがあった・・・などなどいろいろ話したと思うのですが、考えてみれば私はほとんどそんな話にも素通りだった気がします。
それに美容とか化粧品とかも母親ほどあまり興味がなかったので、母親がこんな器具を買った、この基礎化粧品がいいとか話してもそんな話にもただふ~んとあまりそこから話が発展することもなかったなと。
私も子育てをしていて、やはり子供が私のやっていることに興味を示してくれると嬉しかったし、逆にティーンエイジャーに子供が成長した時に今我が子がどんなことに興味を持っているのか今どんなことに関心があって考えているのか、そんな我が子に対して興味関心を心から持ってのコミュニケーションがとても大切だと気づかされた時もありました。
これは子育てに限らず、こうやって親子、家族の間でも大切なことだなとようやくこんな年齢になってわかってきたところです。
だからこそ母親の得意な分野や興味のあることに関心を持って素晴らしいところ、母のよさを褒めて、そして母親の芸術豊かな感性の光る部分にも興味をもって、母親の大事な部分を分かって認める理解する受け入れることもこの娘として家族になった私の役割でも、私たち子供や家族の役割でもあると思うのです。
それが家族お互いに広がれば、これはお互いの心の豊かさにもつながってくることで関係も良くなって自分も良くなる、一石二鳥です。
でも最初に書いたように、気持ちを押し殺して無理してまではやる必要ないと思います。まだそのタイミングではないと思うので、自然な流れで今伝えたいと思うときがやってくるとその時だと思います。
私にはもう一つ、祖父母の代弁者としても孫として祖父母ができなかった分も褒めていくという気持ちもあります。
その人の存在価値を認めてあげたり得意な分野を育ててあげると、その相手は人をコントロールしていく必要がなくなるのです。
私が帰省しても過ごしやすくなったのは、きっとこの母のコントロールも無くなってきたことも一つの理由だと思います。
母親の大切な部分を褒めて認めていくことで、母親自身が周囲に自分から分かってアピールしなくてもわかってくれているという自信が持てるようになるのです。
ですが、これは子供側としても根気がいることでもあります。毎日の蓄積でもあるので急に変化が起こるわけではありません。
また、謝ることもしない人は、ありがとうもいわないところもあるりますから、そうやって子供側が話をしたとしても感謝の言葉や態度は期待しないこと。
私たちは「ただ素直に心から目の前にいる母親を褒めてあげたい、関心を持ちたい」その気持ちから行動に移すだけでいいのです。
言葉は無くても、こういった人たちはコミュニケーション下手なところもあるので、心の中では嬉しく思っていると思います(^.^)
これはあくまで相手を変えようとするものではありません。相手は本人が変わらない限りかわりません。
ポイントは私たちが母親に対しての態度を変えるのです。
何度も言うように自分の気持ちを無理してする必要はなく、自分自身が癒されていろいろわかってくると自然とそのように気持ちが向かい始めるので、その時にやればいいと思います。
きっとそれがその人のタイミングなんだと思います。
私の場合も急に褒め始めてもきっと母親も変に思うよな~、と思っているときにこれも不思議なタイミングですが母親の歌の発表会の話が耳に入ってきました。
母の好きなきれいなドレスを着てみんなの前で歌を発表する機会があるということで、発表会後も写真を送ってきたのでこのタイミングは神様が与えてくれたのかなというくらい私にとってもいいタイミングでした。ようやく好きなことにも母が一歩前に出るようになってくれたことがとてもうれしく感じました。
そんなあたりから、少しずつ母親の趣味を通しての会話も増えてきた気がします。
そしてこれはできれば家族の協力者もいれば効果はとても高くなり、私と妹と2人で母を応援できました。こうやって少しずつコミュニケーションの回復をしていったところがあります。
家族の中にまだ協力的でない、私たちのやっている声がけや応援を理解できない、逆に変な目でみるという態度の人がいてもそういった人も変えることはできないので、「気にしない」ことです。今行動に移せる、今そうやりたい人たちが理解を示して行動していくだけでいいです。そうやるなかで母親が徐々に変化していったときに、きっとそういった理解できなかった人たちもふと「あれ?変化したな、かわったな?」となっていくんだと思います。
少しづつです。
先ほども書きましたが、相手はコミュニケーション下手なのでこちらがそうやって応援してもそっけない態度をとることもあるし、人の言葉を信頼できない態度をとるかもしれませんが、それでも自分で親のやっていることに興味を持つ、褒めるという自分がやろうとしていることに焦点を当てていれば親の態度がどうであろうが自分の伝えたいことを伝えるだけで相手次第で揺さぶられることもなく自分の気持ちは満足してきます。
そうやってコミュニケーションを通しながら、母親の素晴らしいところを広げてあげるのもいいです。
もし私も母親とそんなタイミングが来ているかなと思う人は、「褒めること」「やっていることに興味関心を示すこと」やってみてください。
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